新緑が鮮やかな5月下旬。
県立八日市南高校の食品科農産加工班の3年生が、
大本山永源寺のおひざもと・永源寺高野町にある
(有)永源寺マルベリーを訪問しました。
(有)永源寺マルベリーは平成16年から主に食用の桑を生産している会社です。
今回、八日市南高校の生徒のみなさんは
桑生産による地域おこしや桑の健康効果の学習と、
桑の実の手摘み実習を行う。。。
はずでしたが、
今回収穫するには少し早かったため、
この日は(有)永源寺マルベリーが製品化を進めている
もう一つの特産品「明日葉」の収穫などを体験しました。
明日の葉と書いて「あしたば」
「今日、葉を取っても、明日にはまた芽が出るほど成長が早くよく茂る」
というたとえから、「明日葉」の名前が付いたそうです。
名前の由来通り強い生命力がある植物として、
古くは江戸時代に書かれた「大和本草」という書物にも、
滋養強壮に良い薬草としてその名を見ることができます。
日本を原産としたセリ科の多年草で、
東京都に属する伊豆諸島や鹿児島が最大の生産地。
あったかさと日陰、風が栽培には不可欠だということで、
本州で栽培するのはとても珍しいそうです。
(有)永源寺マルベリーでは4年前から栽培に取り組み、
苦労の末、ようやく去年から今年にかけて栽培・製品化に成功したということです。
明日葉の栽培方法や健康への効果などの話を聞いた後、いよいよ収穫に挑戦!
明日葉は、セロリやパセリなどと同じようにセリ科植物の特徴である
ほんのりとした苦味とクセ、芳香があります。
また茎や葉を切ったときに出る黄色い汁は「カルコン」といって
植物では明日葉にしか含まれないもので、
美容や健康維持に役立つ成分として近年注目を集めているんです。
今後は八日市南高校のみなさんと、
桑や明日葉を使った商品開発なども進められる予定です。
東近江市の新しい特産品にと、期待も高まります。
LEAVE A REPLY